「下の子のチームの試合、ちょっと線審お願いできますか?」
ある夏の試合の日、コーチにそう声をかけられた時、内心ドキッとしながらも、実はそこまで慌てませんでした。私自身、子どもの頃からサッカーを続けてきて、選手として線審を任された経験が何度もあったからです。ただ、保護者の立場で旗を持つのは、これが初めてでした。
「保護者として」は初めてでも
少年サッカーの現場では、審判の人数が足りず、保護者が急きょ線審(副審)を任されることがよくあります。実際、保護者向けに審判のやり方を解説したマニュアルやサイトがいくつも存在するほど、これは多くのチームで起きている「あるある」のようです。私の場合、サッカー歴は20年以上あり、線審自体は選手時代に何度も経験していたので、ルールそのものへの不安はあまりありませんでした。
忘れていたのは、旗を上げる場面の判断だった
ところが、いざ試合前になって困ったのは、どんな場面で旗を上げればいいのかという、一番基本的な部分でした。ボールがラインを割って外に出た時なのか、オフサイドの時なのか、ファールがあった時なのか。それぞれの場面での対応が、頭の中でごちゃごちゃになっていたのです。何十年も線審から離れていると、当たり前だったはずの基本ルールも意外とあいまいになるものだと痛感し、試合前にスマホで動画を検索して見返し、ようやく整理がつきました。
やってみて分かった、コーチや選手への見方の変化
いざ自分が旗を持つ側に立ってみると、これまで何気なく見ていた審判の判定が、いかに難しい仕事かをあらためて実感します。経験がある人でも、久しぶりだと基本の判断を整理し直すのに一手間かかる。まして初めての人なら、なおさら緊張するはずです。下の子がまだサッカーを始めたばかりの今だからこそ、親自身もこうした形でチームに関わっていくのは、悪くない経験なのかもしれません。
まとめ
経験があってもなくても、線審を頼まれたときは多少の戸惑いがあるものです。私の場合は「経験はあるのに、基本ルールがあいまいになっていた」という、ちょっと意外な壁にぶつかりました。もし今度「お願いします」と声をかけられたら、事前に動画でどの場面でどう旗を上げるのかを確認しておくと、少し安心できるかもしれません。

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