「今度の練習試合、審判やってもらえませんか?」チームのコーチにそう声をかけられたのは、去年の秋のことでした。正直、迷いました。ルールもうろ覚えだし、下手に笛を吹いて子どもたちの試合を台無しにしたらどうしよう、と。それでも人手が足りないと聞いて、思い切って4級審判員の資格を取ってみることにしました。
実際にやってみると、応援していただけでは見えなかったものがたくさんありました。今日はその体験から感じたことを書いてみたいと思います。
保護者でも審判はできる
まず驚いたのは、審判の資格そのもののハードルが思ったより低かったことです。4級審判員は12歳から取得でき、講習もオンラインを含め数時間程度で完結します。地域のサッカー協会のホームページから申し込めば、特別な運動経験がなくても挑戦できます。「自分にはとても無理」と思っていたのですが、実際は保護者であれば誰でも一歩を踏み出せる仕組みになっていました。
笛を吹くと、見える景色がまったく違う
スタンドから見ているときは「なんでそこでファウルを取るんだ」と思うこともありました。でも実際にピッチの中に立ってみると、選手同士の距離感やスピード、判断の難しさが全然違うことに気づかされます。一瞬の接触が偶発的なものか、意図的なものか。その判断を0.5秒で下さなければならない大変さは、経験してみないと分かりませんでした。審判の見え方を知ったことで、これまで一方的だった自分の応援の仕方を反省するきっかけにもなりました。
子どもたちの本当の姿が見えてくる
ピッチに立つと、我が子だけでなく相手チームの子どもたちの様子もよく見えます。声を掛け合う子、下を向いてしまう子、ミスをした仲間をフォローする子。応援席からでは気づかなかった、それぞれの子の性格やチームの雰囲気が驚くほどよく分かりました。審判という立場は、選手全員を俯瞰で見られる貴重な視点なのだと実感しました。
まとめ
審判をやってみて一番よかったのは、サッカーというスポーツへの向き合い方が変わったことです。応援する側から一歩踏み出してピッチに立つと、子どもたちの頑張りも、審判という仕事の大変さも、以前より深く理解できるようになりました。もし所属チームで審判の声がかかることがあれば、ぜひ一度挑戦してみてください。きっと、いつもとは違う少年サッカーの景色に出会えるはずです。


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