「せっかくサッカー経験あるんだから、ちょっとコーチ手伝ってよ」――そう声をかけられて、うちのチームの練習を手伝うようになってから半年ほど経ちます。指導そのものよりも、実は一番悩んだのは「わが子とどう接するか」でした。
他の子には普通に声をかけられるのに、自分の子にだけ何を言えばいいのか迷ってしまう。そんな経験がある方、意外と多いのではないでしょうか。
褒めても叱っても、なんだか気まずい
他の子を褒めると素直に「ナイスプレー!」と言えるのに、自分の子を褒めると周りから「えこひいきじゃない?」と思われそうで、つい声が小さくなってしまいます。逆に注意するときも、必要以上に厳しくなっていないか気になって仕方ありません。
結局、練習中はどっちつかずの態度になって、子どもからすれば「パパ、今日はコーチなの?パパなの?」とよくわからない顔をされることもしばしばです。
帰り道の沈黙が教えてくれたこと
練習後、車の中で気まずい沈黙が続くことがあります。コーチとして言いたいことはあるけれど、家に着くまでは「パパ」に戻ろうと意識しているからです。
あるとき思い切って「今日はコーチとしてじゃなくて、パパとして聞くけど、楽しかった?」と聞いてみたら、意外なほどいろんな話をしてくれました。子どもは「コーチの言葉」より「パパの言葉」を待っていたのかもしれません。
結局、線引きより大事なこと
コーチとパパの境界線をきっちり引こうとすればするほど、うまくいかない気がしています。それよりも「今この瞬間はどっちの立場で話しているか」を自分の中ではっきりさせることのほうが大事なのだと感じるようになりました。
技術指導は他のコーチに任せて、自分は「一番近くで応援するパパ」に徹する日があってもいい。そう開き直ってから、練習も試合も少し気楽に楽しめるようになった気がします。
まとめ
パパコーチという立場は、思っていた以上に難しいものでした。でも、悩みながらも子どもの成長を一番近くで見られるのは、間違いなく特権だと思います。同じように悩んでいるパパコーチの方がいたら、完璧な線引きを目指さなくても大丈夫。子どもはちゃんと「パパの言葉」を待ってくれています。


コメント